ハーブの種類一覧を紹介!食用ハーブの名前と料理での使い方を解説

フリーランスライター&Web編集者。北海道在住の20代。16年間サッカーを続けてきた経験から、栄養素を考えて食材を選ぶのが習慣に。今は一人暮らしで毎日自炊をしながら、栄養バランスも意識しつつ、いかに手早くおいしく作れるかを日々模索中。仕事や勉強で忙しい人にも作りやすい、時短で簡単なレシピを考えるのが好きです。試行錯誤しながら、自分なりのお気に入りメニューを少しずつ増やしています。
料理の香りづけに使われるハーブですが、「種類が多すぎて選べない」「名前は聞くけれど使い方がわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
ハーブの種類は1万を超えるとされますが、そのすべてを覚える必要はありません。食用として日常的に使われるハーブは限られており、シソ科やセリ科といった植物の分類ごとに整理すると、香りの傾向や相性がつかみやすくなります。
この記事では、『食生活♥♥ロピア』が食用ハーブの種類と名前、料理での使い方を詳しく紹介します。
ミントの品種ごとの違いや、保存方法、よくある質問もまとめました。日々の料理でのハーブ選びに役立ててみてください。
ハーブとは?種類の基本を確認しよう

ハーブの種類を知る前に、まずはハーブそのものの意味を確認しておきましょう。スパイスとの違いや分類の考え方がわかると、種類の全体像がつかみやすくなります。
ハーブは香りを持つ有用植物の総称
ハーブとは香りを持ち、料理や生活に役立てられてきた植物の総称です。実は明確な定義は存在せず、国や用途によって範囲が変わります。
ハーブの基本情報
- 語源はラテン語の「herba(草)」
- 香りや風味を持つ有用植物を指す
- 種類は1万を超えるとされる
- 明確な定義はなく範囲はあいまい
- 日本語では「香草」とも呼ばれる
古くからヨーロッパでは、山野に自生していたオレガノやタイム、ローズマリーなどの葉や花を、料理や薬用として生活に取り入れてきました。
日本のしそやみょうがも、香りを持つ有用植物という意味ではハーブに含まれます。「ハーブ=西洋の植物」と考えられがちですが、実際の範囲はもっと広く、日本の在来種も含まれます。
ハーブとスパイスの違いは使う部位
ハーブとスパイスは混同されやすい言葉です。一般的には、植物のどの部位を使うかで呼び分けられています。
ハーブとスパイスの一般的な区別
項目 | ハーブ | スパイス |
使う部位 | 葉・茎・花 | 実・種・根・樹皮 |
主な役割 | 香りづけ・彩り | 香りづけ・辛み・色づけ |
例 | バジル、ミント、パセリ | 黒こしょう、シナモン、ターメリック |
同じ植物でも、部位によって呼び名が変わる点が特徴的です。
たとえばパクチーは、葉をハーブとして使い、種を乾燥させたものはコリアンダーシードというスパイスとして扱われます。ディルも同様に、葉はハーブ、種はスパイスに分類されます。
ただし線引きは厳密ではなく、両方の呼び方をされる種類も少なくありません。
用途による4つの分類
ハーブは使う目的によっても分類されます。食用ハーブを探す際は、料理用にあたる分類を押さえておくと選びやすくなるでしょう。
用途による分類
- カリナリーハーブ:料理用
- メディカルハーブ:薬用
- オーナメンタルハーブ:園芸用
- アロマティックハーブ:芳香用
料理に使うハーブは、カリナリーハーブと呼ばれます。バジルやローズマリー、タイム、オレガノなどが代表的な種類です。
ただし、1つの種類が複数の用途を兼ねる場合も多くあります。ミントは料理にもハーブティーにも使われ、カモミールも飲用と園芸の両方で親しまれてきました。
食用ハーブの種類を科ごとに整理

ハーブの種類を1つずつ覚えるのは大変です。植物の科ごとに分けると、香りの傾向や料理との相性が理解しやすくなります。
シソ科のハーブ
食用ハーブの中で種類が多いのがシソ科です。清涼感のある香りを持つものが多く、ローズマリーやタイム、セージのように加熱に強い種類も含まれます。
シソ科の主なハーブ
- バジル
- ミント
- ローズマリー
- タイム
- オレガノ
- セージ
- レモンバーム
シソ科のハーブは、葉の表面に香り成分をためた「腺鱗(せんりん)」という小さな器官を持っています。指でこすると香りが立つのは、この器官がつぶれて成分が放出されるためです。
日本のしそもシソ科に属します。バジルとしその香りがどこか似ているのは、同じシソ科の植物どうしだからです。トマトやチーズ、肉料理との相性がよく、料理で使う機会が多い種類です。
セリ科のハーブ
セリ科は、葉が細かく分かれた形をしたハーブが多く含まれる科です。魚料理やサラダに使われる種類が中心となります。
セリ科の主なハーブ
- パセリ
- パクチー(コリアンダー)
- ディル
- チャービル
- フェンネル
セリ科のハーブは、シソ科に比べると香りがやわらかく、加熱に弱い傾向があります。仕上げに散らす使い方が向いています。
葉と種で香りがまったく異なる点も、セリ科の特徴です。パクチーやディルのように、葉と種がそれぞれハーブ・スパイスとして別々に使われる種類もあります。日本のみつばやせりも、同じセリ科の仲間です。
キク科のハーブ
キク科には、ハーブティーに使われる種類や、フランス料理で重宝される種類が含まれます。花を利用するものがある点が特徴です。
キク科の主なハーブ
- カモミール
- タラゴン(エストラゴン)
- ステビア
- マリーゴールド
カモミールは花の部分を乾燥させ、ハーブティーとして使われてきました。りんごに似た甘い香りを持ちます。
タラゴンはフランス料理に欠かせない種類で、鶏肉や卵料理、ベアルネーズソースに使われます。キク科の植物にアレルギーがある方は、同じ科のハーブでも症状が出る場合があるため、注意が必要です。
その他の科のハーブ
シソ科・セリ科・キク科以外にも、料理でよく使われるハーブがあります。科が違うと、使う部位や香りの質も変わってきます。
その他の科の主なハーブ
ハーブ名 | 科 | 使う部位 |
レモングラス | イネ科 | 茎・葉 |
ローリエ | クスノキ科 | 葉 |
チャイブ | ヒガンバナ科 | 葉 |
レモングラスはイネ科の植物で、ススキに似た細長い姿をしています。トムヤムクンなどのタイ料理に使われる種類です。
ローリエは月桂樹の葉で、クスノキ科に属します。ローレルやベイリーフとも呼ばれ、煮込み料理に広く使われてきました。
料理に使えるハーブの種類と名前

ここからは、食用ハーブの中でも家庭で使いやすい10種類を紹介します。それぞれの香りの特徴と、相性のよい料理を確認しておきましょう。
バジル
バジルはシソ科の一年草で、イタリア料理に欠かせないハーブです。甘さを含んだ爽やかな香りが特徴となっています。
バジルの特徴
- 甘みのある爽やかな香り
- トマト・チーズと好相性
- 加熱に弱く仕上げ向き
- ジェノベーゼソースの主材料
食品成分データベースによると、バジルの葉100gあたりにはβ-カロテンが6,300μg、カルシウムが240mg含まれています。
加熱すると香りが飛びやすいため、火を止めてから加えるか、盛りつけの直前に散らす使い方が向いています。トマトソースのパスタやカプレーゼ、ピザなどで活躍する種類です。
参照:文部科学省「食品成分データベース(野菜類/バジル/葉/生)」
ローズマリー
ローズマリーはシソ科の常緑低木です。針のような細い葉を持ち、ハーブの中でもとくに香りが強い部類に入ります。
ローズマリーの特徴
- 樹木を思わせる清涼感のある香り
- 加熱に強く煮込みにも使える
- 肉のくさみ消しに向く
- じゃがいもとの相性がよい
香りが強いため、使いすぎると料理全体が香りに負けてしまいます。1人分あたり枝1本程度から試すとよいでしょう。
ローストチキンや豚肉のソテー、フライドポテトの香りづけに使われます。オリーブオイルに漬け込んで香りを移す方法も、家庭で取り入れやすい使い方です。
タイム
タイムはシソ科の小さな葉を持つハーブです。ローズマリーに比べると香りは穏やかで、幅広い料理に合わせやすい種類となっています。
タイムの特徴
- 上品で控えめな香り
- 加熱に強い
- 魚・肉のどちらにも合う
- ブーケガルニの材料
長時間の加熱でも香りが残るため、煮込み料理に向いています。ブイヤベースやポトフ、トマトの煮込みなどで使われる種類です。
タイム、パセリ、ローリエなどを束ねたものはブーケガルニと呼ばれます。煮込みの間だけ鍋に入れ、仕上げに取り出す使い方が一般的です。
オレガノ
オレガノはシソ科のハーブで、ピザやトマト料理に使われます。マヨラナの近縁種で、ワイルドマジョラムとも呼ばれる種類です。
オレガノの特徴
- ほろ苦さを含む力強い香り
- 乾燥させると香りが増す
- トマト料理と好相性
- ピザ用のシーズニングに使用
オレガノは、生よりも乾燥させたほうが香りが立つタイプのハーブです。家庭では乾燥品を常備しておくと使いやすいでしょう。
ピザやミートソース、トマトの煮込みに加えると、料理に奥行きが出ます。イタリア料理だけでなく、メキシコ料理でも広く使われてきました。
パセリ
パセリはセリ科のハーブで、料理の彩りとして添えられることの多い種類です。日本では葉が縮れたカーリーパセリが広く流通しています。
パセリの特徴
- 青々とした爽やかな香り
- 葉が縮れた種類と平らな種類がある
- 生のまま刻んで使う
- 栄養価が高い
食品成分データベースによると、パセリの葉100gあたりにはβ-カロテン7,400μg、ビタミンC120mg、鉄7.5mgが含まれ、野菜の中でも高い数値を示します。
葉が平らなイタリアンパセリは香りがやわらかく、料理に混ぜ込む使い方に向いています。添え物として残さず、刻んでスープやサラダに加えると無駄がありません。
参照:文部科学省「食品成分データベース(野菜類/パセリ/葉/生)」
パクチー(コリアンダー)
パクチーはセリ科のハーブで、東南アジア料理に欠かせない種類です。地域によって呼び名が変わる点も特徴となっています。
パクチーの呼び名と特徴
- タイ語ではパクチー
- 中国語ではシャンツァイ(香菜)
- 英語ではコリアンダー
- 独特の強い香りを持つ
- 葉・茎・根まで使える
葉と種で香りがまったく異なります。葉は独特の強い香りを持ちますが、種を乾燥させたコリアンダーシードは柑橘に似た甘い香りへと変化します。
生春巻きやトムヤムクン、フォーの薬味として使われる種類です。根の部分も香りが強く、タイ料理ではペーストの材料に使われています。
ディル
ディルはセリ科のハーブで、糸のように細い葉を持ちます。北欧料理や東欧料理で古くから使われてきた種類です。
ディルの特徴
- ほのかな甘みを含む爽やかな香り
- 魚料理との相性が抜群
- 加熱に弱く仕上げ向き
- ピクルスの香りづけに使用
魚のくさみをやわらげる働きがあり、サーモンや白身魚と合わせる使い方が定番となっています。スモークサーモンに添えられている細い葉がディルです。
きゅうりのピクルスやサワークリームとも合います。加熱で香りが飛びやすいため、仕上げに加えるとよいでしょう。
ローリエ(月桂樹)
ローリエはクスノキ科の常緑樹の葉です。ローレル、ベイリーフとも呼ばれ、煮込み料理の定番として親しまれてきました。
ローリエの特徴
- 清涼感のある落ち着いた香り
- 葉のまま鍋に入れて使う
- 肉のくさみをやわらげる
- 乾燥品が広く流通
生の葉は苦みが強いため、乾燥させたものが一般的に使われます。カレーやシチュー、ポトフ、ミートソースなどに1〜2枚加えるだけで香りが変わります。
葉は食べずに、仕上げの前に取り出すのが基本です。硬く口当たりが悪いため、器に盛る前に必ず取り除きましょう。
セージ
セージはシソ科のハーブで、豚肉料理との相性のよさで知られています。やや強い、独特の香りを持つ種類です。
セージの特徴
- ほろ苦さのある強い香り
- 豚肉・脂の多い肉に合う
- 加熱に強い
- ソーセージの語源とされる説がある
脂の多い肉の風味を引き締める働きがあり、ソーセージやハンバーグ、豚肉のソテーに使われてきました。
イタリア料理のサルティンボッカは、仔牛肉に生ハムとセージをのせて焼いた一品です。バターとセージを合わせたソースは、かぼちゃのラビオリにもよく使われます。
レモングラス
レモングラスはイネ科のハーブで、ススキに似た細長い姿をしています。名前のとおりレモンに似た香りを持つ種類です。
レモングラスの特徴
- レモンに似た爽やかな香り
- 茎の根元側に香りが集まる
- 加熱に強い
- タイ料理に多用される
香り成分にはレモンと共通するものが含まれ、柑橘を使わずに爽やかさを加えられます。トムヤムクンやグリーンカレーには欠かせません。
茎は硬く繊維が多いため、そのまま食べずに叩いて香りを出し、煮出してから取り出します。乾燥品はハーブティーとしても楽しめる種類です。
ミントの種類と料理での使い分け

ミントは種類が非常に多いハーブです。品種によって香りの成分が異なり、向いている料理も変わります。代表的な種類を確認しておきましょう。
ミントの種類は600以上
ミントはシソ科ハッカ属の多年草です。繁殖力が強く交雑しやすいため、種類が非常に多いハーブとして知られています。
ミントの基本情報
- シソ科ハッカ属の多年草
- 原種は20〜40種
- 変種を含めると600種以上
- 大きくペパーミント系とスペアミント系に分かれる
- 日本にはニホンハッカがある
数多くの品種がありますが、大きく分けるとペパーミント系とスペアミント系の2つに整理できます。加えて、日本にはニホンハッカという在来の種類が存在します。
料理に使う際は、まず2つの系統の違いを押さえておくと選びやすくなるでしょう。
ペパーミント
ペパーミントは、スペアミントとウォーターミントの自然交配で生まれた品種です。強い清涼感を持ち、西洋ハッカとも呼ばれます。
ペパーミントの特徴
- 主な香り成分はl-メントール
- スーッとする強い清涼感
- ガムや歯磨き粉に広く使用
- 加熱すると香りが変化しやすい
清涼感の元となるl-メントールを多く含むため、香りが強く出ます。日本のガムや歯磨き粉は、ペパーミントを基調としたものが主流です。
料理に生のまま使うと刺激が強く感じられる場合があります。ハーブティーやシロップ、チョコレートとの組み合わせなど、香りを立たせたい用途に向いています。
スペアミント
スペアミントは、ペパーミントに比べて穏やかな香りを持つ品種です。オランダハッカ、ミドリハッカとも呼ばれています。
スペアミントの特徴
- 主な香り成分はl-カルボン
- メントールはほとんど含まない
- 甘さを感じる穏やかな香り
- 生食に向く
メントールをほとんど含まないため、刺激が少なく、生のまま食べても口当たりがやわらかい品種です。欧米で料理に使うミントといえば、スペアミントを指します。
ラムミントとも呼ばれ、イギリスではラム肉に添えるミントソースの材料に使われてきました。モヒートやサラダ、デザートの飾りにも向いています。
アップルミント
アップルミントは、りんごに似た甘い香りを持つ品種です。丸みのある葉に細かい産毛が生えているのが特徴となっています。
アップルミントの特徴
- りんごに似たフルーティーな香り
- 丸く産毛のある葉
- マルバハッカとも呼ばれる
- ハーブティーに向く
清涼感は控えめで、甘くまろやかな香りを楽しめる品種です。ミント特有の刺激が苦手な方でも取り入れやすいでしょう。
ハーブティーやフルーツとの組み合わせに向いています。栽培しやすく丈夫な性質を持つため、家庭菜園でも育てられている品種です。
その他のミントの種類
ペパーミント系とスペアミント系には、それぞれ多くの品種が含まれます。香りの個性が異なるため、目的に応じて選び分けられます。
主なミントの品種
品種名 | 香りの特徴 |
ブラックペパーミント | 清涼感が強く茎が黒みを帯びる |
パイナップルミント | 甘くフルーティー、葉に斑が入る |
ベルガモットミント | オレンジの皮に似た柑橘系 |
ニホンハッカ | メントールが多く清涼感が強い |
ニホンハッカは日本在来の種類で、メントールの含有量が高いことで知られています。かつて北海道の北見地方で盛んに栽培されていました。
ミントを料理に使うときのコツ
ミントは香りが強いため、加える量とタイミングに気をつけると失敗が減ります。基本の使い方を押さえておきましょう。
ミントを使うときのポイント
- 生食にはスペアミント系を選ぶ
- 加熱は最小限にとどめる
- 手のひらで軽く叩いて香りを出す
- 少量から加えて味を確認する
長時間加熱すると香りが飛び、苦みが出る場合があります。仕上げに加えるか、火を止めてから入れる方法が向いています。
ドリンクに使う際は、葉を手のひらで軽く叩いてから加えると香りが立ちます。すり潰すと苦みが出るため、強く力を加えないよう注意しましょう。
ハーブの選び方と保存方法

ハーブは生と乾燥で使い方が変わります。選び方と保存の基本を知っておくと、香りを損なわずに使い切れるでしょう。
生ハーブと乾燥ハーブの使い分け
ハーブには生のまま使うものと、乾燥させたものがあります。それぞれ香りの立ち方が異なるため、料理に応じた使い分けが必要です。
生ハーブと乾燥ハーブの違い
項目 | 生ハーブ | 乾燥ハーブ |
香り | みずみずしく繊細 | 凝縮して力強い |
向く料理 | 仕上げ・サラダ | 煮込み・下味 |
使う量 | 多めに使える | 生の3分の1程度 |
保存期間 | 数日〜1週間 | 半年〜1年 |
乾燥ハーブは水分が抜けているぶん香りが凝縮しており、生の3分の1程度の量が目安です。同じ量を使うと香りが強く出すぎてしまいます。
オレガノやローリエのように、乾燥させたほうが香りの立つ種類もあります。用途に合わせて選びましょう。
新鮮なハーブの見分け方
生ハーブを選ぶ際は、見た目と香りを確認します。鮮度が落ちると香りも弱まるため、購入時の見極めが大切です。
新鮮なハーブの見分け方
- 葉に張りがありしなびていない
- 色が濃く鮮やかで黄変していない
- 切り口が乾いたり黒ずんだりしていない
- 香りがしっかり感じられる
葉先が茶色く変色しているものや、しんなりと垂れているものは鮮度が落ちています。
パックの内側に水滴が多くついている商品も注意が必要です。湿気がこもると傷みが早まるため、葉が濡れていないものを選びましょう。
冷蔵での保存方法
生ハーブは乾燥に弱く、そのまま冷蔵庫に入れると数日でしなびます。少しの手間で日持ちが変わります。
冷蔵保存の手順
- 軽く湿らせたキッチンペーパーで包む
- 保存袋か密閉容器に入れる
- 野菜室で保存する
- 3日〜1週間を目安に使い切る
ペーパーが乾いてきたら、湿らせ直すと長持ちします。ただし濡れすぎると傷むため、軽く湿る程度にとどめてください。
バジルは低温に弱く、冷蔵庫に入れると葉が黒く変色します。コップに水を張って茎を挿し、常温の明るい場所に置く方法が向いています。
冷凍・乾燥での保存方法
使い切れない生ハーブは、冷凍か乾燥で保存できます。長期保存に向く方法を知っておくと無駄が出ません。
長期保存の方法
- 冷凍:刻んで保存袋に入れ平らにする
- 冷凍:オイルと合わせて製氷皿で凍らせる
- 乾燥:束ねて風通しのよい日陰に吊るす
- 乾燥:電子レンジで短時間加熱する
冷凍したハーブは香りが残りやすく、凍ったまま料理に加えられます。ただし食感は損なわれるため、飾りには向きません。
乾燥させる場合は、直射日光を避けると色が保たれます。完全に乾いたら密閉容器に入れ、湿気の少ない場所で保管しましょう。
ハーブを料理に使うときのコツ

ハーブは種類ごとに性質が異なります。加熱への強さや加えるタイミングを押さえると、香りを活かした料理に仕上がります。
加熱に強いハーブと弱いハーブ
ハーブの香り成分には、熱で飛びやすいものと残りやすいものがあります。性質に合わせて使い分けましょう。
加熱への強さによる分類
分類 | ハーブの種類 |
加熱に強い | ローズマリー、タイム、ローリエ、セージ、オレガノ |
加熱に弱い | バジル、パセリ、ディル、パクチー、ミント |
加熱に強いハーブは、葉が硬く厚みのある種類が中心です。煮込みや焼き物で長時間加熱しても香りが残ります。
一方、加熱に弱いハーブは葉がやわらかく水分が多い種類です。長く火を通すと香りが飛び、色も悪くなります。仕上げに加える使い方が向いています。
食材との組み合わせ
ハーブには相性のよい食材があります。組み合わせを知っておくと、迷わず選べるようになるでしょう。
ハーブと食材の相性
ハーブ | 相性のよい食材 |
バジル | トマト、チーズ、鶏肉 |
ローズマリー | 豚肉、羊肉、じゃがいも |
タイム | 魚介、きのこ、豆 |
ディル | サーモン、きゅうり、卵 |
ミント | 羊肉、ヨーグルト、果物 |
同じ地域の料理で一緒に使われてきた食材どうしは、相性がよい傾向にあります。バジルとトマトは、どちらもイタリア料理に欠かせない組み合わせです。
複数のハーブを一度に使う場合は、香りの系統をそろえると味がまとまります。タイムとローリエのように、同じ煮込みで使われてきた組み合わせから試すと失敗しません。
加えるタイミング
ハーブを加えるタイミングは、料理の仕上がりを左右します。種類に応じて入れる時点を変えましょう。
タイミングの目安
- 煮込み料理:加熱の最初に加える
- 焼き料理:食材と一緒に加熱する
- 仕上げ用:火を止めてから加える
- 生食:盛りつけの直前に散らす
加熱に強いハーブは、早めに加えるほど香りが料理全体に移ります。ローリエやタイムは煮込みの最初に入れましょう。
加熱に弱いハーブは、火を止めてからの余熱で十分に香りが立ちます。バジルやパクチーを早く入れすぎると、香りが失われてしまいます。
ハーブの種類に関するよくある質問

ハーブの種類や使い方について、よく寄せられる疑問をまとめました。
ハーブとスパイスの違いは何ですか?
一般的には、植物のどの部位を使うかで区別されます。葉・茎・花を使うものがハーブ、実・種・根・樹皮を使うものがスパイスと呼ばれます。
区別のポイント
- ハーブは葉・茎・花を使う
- スパイスは実・種・根・樹皮を使う
- 同じ植物でも部位で呼び名が変わる
- 明確な定義はなく例外も多い
パクチーは葉をハーブ、種をコリアンダーというスパイスとして扱います。同じ植物が両方に分類される例です。
ただし線引きは厳密ではありません。国や文脈によって呼び方が変わるため、目安として理解しておくとよいでしょう。
初心者でも使いやすいハーブの種類は?
料理に取り入れやすく、使い道の多い種類から始めると失敗が少なくなります。乾燥品なら保存もきき、少量ずつ試せます。
使いやすいハーブ
- ローリエ:煮込みに1枚入れるだけ
- オレガノ:トマト料理に振りかける
- バジル:パスタやピザの仕上げに
- パセリ:刻んでスープやサラダに
まずはローリエから試す方法をおすすめします。カレーやシチューに1枚加えるだけで香りが変わり、失敗もほとんどありません。
香りの強いローズマリーやセージは、量の調整が難しい種類です。慣れてから取り入れるとよいでしょう。
生ハーブと乾燥ハーブはどちらを選ぶべきですか?
用途によって使い分けるのが基本です。香りの性質と保存性が異なるため、どちらが優れているとは一概に言えません。
選び方の目安
- 仕上げや飾りに使う:生ハーブ
- 煮込みや下味に使う:乾燥ハーブ
- 使う頻度が低い:乾燥ハーブ
- 彩りを重視する:生ハーブ
乾燥ハーブは半年から1年ほど保存でき、少量ずつ使えます。使う頻度が少ない場合は乾燥品が向いています。
一方、料理の彩りや香りの華やかさを求める場合は生ハーブが適しています。両方を用途で使い分けると無駄がありません。
妊娠中や薬を服用中でもハーブを使えますか?
料理の香りづけに使う程度の量であれば、通常は問題ありません。ただし、濃縮された形での摂取には注意が必要な種類があります。
注意しておきたい点
- 料理での使用量とサプリメントでは濃度が違う
- ハーブティーを継続して飲む場合は量に配慮する
- 医薬品との相互作用が知られる種類がある
- 不安がある場合は医師や薬剤師に相談する
とくに知られているのが、セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)です。厚生労働省は、免疫抑制薬や強心薬、ワルファリン、経口避妊薬などの効果を弱めるおそれがあるとして注意喚起を行っています。
妊娠中や治療中の方は、自己判断を避けて専門家に確認しましょう。
参照:厚生労働省「セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)と医薬品の相互作用について」
ハーブは食べすぎても問題ありませんか?
料理に使う量であれば、食べすぎになる場面はほとんどありません。ハーブは香りづけが目的のため、一度に使う量が少ないためです。
量に関する考え方
- 料理での使用量は1回数gから十数g
- 栄養素の摂取源としては期待しにくい
- ハーブティーは料理より摂取量が増えやすい
- キク科アレルギーの方は種類に注意する
パセリは栄養価の高い野菜ですが、添え物として1回に使う量は数g程度です。100gあたりの数値が高くても、実際の摂取量はわずかにとどまります。
カモミールやタラゴンはキク科の植物です。キク科にアレルギーのある方は、症状が出る場合があるため注意しましょう。
まとめ
ハーブとは、香りを持ち料理や生活に役立てられてきた植物の総称です。明確な定義はなく、種類は1万を超えるとされています。一般的には、葉・茎・花を使うものがハーブ、実・種・根・樹皮を使うものがスパイスと呼び分けられています。
食用ハーブの種類は、植物の科ごとに整理すると覚えやすくなります。バジルやミント、ローズマリー、タイム、オレガノ、セージはシソ科です。
パセリやパクチー、ディルはセリ科に属します。カモミールやタラゴンはキク科、レモングラスはイネ科、ローリエはクスノキ科の植物です。
ミントはシソ科ハッカ属の多年草で、変種を含めると600種以上あるとされます。清涼感の強いペパーミント系と、甘く穏やかなスペアミント系に大きく分かれます。料理やドリンクに生のまま使う場合は、刺激の少ないスペアミント系が向いています。
ロピアでは、バジルやパセリ、ミントをはじめとした各種ハーブや、ハーブと相性のよい食材を取り扱っています。本記事で紹介した種類や使い方を参考に、香りを活かした料理を楽しんでみてください。
※本記事は情報提供を目的としており、掲載内容の正確性・完全性・最新性について保証するものではありません。ご利用にあたっては、ご自身の判断と責任にてお願いいたします。
※商品価格や品揃えは店舗・仕入れ状況により異なります。

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