グラニュー糖と砂糖の違いとは?成分・値段・代用量から料理での使い分けまで徹底解説

フリーランスライター&Web編集者。北海道在住。絶賛子育て中で、まもなく2児のパパになります。料理は完全に妻任せですが、三度の飯より食べるのが大好きです!仕事の時間が自由な強みを活かし、スーパーへの買い出しと食材選びには毎回同行して食のプロデューサー気取りで楽しんでいます。作る側だけでなく、食べる側・買う側の視点も交えながら、おいしいものに関する情報を発信中です。
「レシピには「グラニュー糖」と書かれているのに、家にあるのは上白糖だけ。買い物の際も、見た目が似ているため、どちらを選べばよいのかわからない…」と迷うこともあるのではないでしょうか。
グラニュー糖と上白糖は、ショ糖の純度や製法、風味、向いている料理が異なります。
この記事では、食生活♥♥ロピアが、成分・製法、甘さとコク、価格、料理での使い分け、代用方法、三温糖や黒糖などとの違いを解説します。
砂糖選びで迷いたくない方は、ぜひ参考にしてください。
※【本記事での表記について】日本では、一般に「砂糖」といえば、家庭で広く流通している上白糖を指すことが多いとされています。そのため本記事でも、上白糖を「砂糖」の代表として、グラニュー糖との違いを比較しています。厳密にはグラニュー糖も砂糖(ショ糖)の一種です。
グラニュー糖と上白糖は成分が違う?純度と製法で比較

グラニュー糖と上白糖の最も大きな違いは、ショ糖(砂糖の主成分)の純度と製法にあります。
ここでは、それぞれの結晶や製法の特徴と、成分表で見た炭水化物・水分の差を順に整理します。
グラニュー糖は粒が大きく、サラサラした結晶
グラニュー糖は、ショ糖の純度が高く、サラサラとした手ざわりが特徴の砂糖です。サラサラしているのは、結晶の粒が0.2〜0.7mmと比較的大きく、粒どうしがくっつきにくいためです。
粒がそろい、乾燥しているため、計量しやすく、ふり入れてもダマになりにくいのが特徴とされています。
コーヒーや紅茶などの飲み物にも使われます。味わいはクセがなく淡白で、素材の色や風味をそのまま活かしやすいのも持ち味です。
上白糖は糖液をかけたしっとりした砂糖
上白糖は、製造の最後に「ビスコ」と呼ばれる糖液を結晶の表面にかけ、しっとりと仕上げた砂糖です。ビスコは、転化糖(ブドウ糖と果糖が混ざったもの)を含む糖液とされています。
結晶は0.1〜0.2mmと、グラニュー糖よりも細かく、しっとりとした質感があるのが特徴です。そのため、料理やお菓子に混ぜやすく、幅広い用途に使われています。
参考:農林水産省「違いを知って料理をおいしく!砂糖の種類と製造方法」
炭水化物量と水分量を成分表で比較
グラニュー糖と上白糖は、成分表で見ると炭水化物と水分の量にわずかな差があります。可食部100g当たりの数値を比べると、次のようになります。
種類 | 炭水化物 | 水分 |
上白糖 | 99.3g | 0.7g |
グラニュー糖 | 100.0g | Tr(微量) |
炭水化物の量はほぼ同じで、主な差は水分量です。グラニュー糖の水分はごく微量ですが、上白糖には100g当たり0.7gの水分が含まれています。
参考:文部科学省 食品成分データベース「砂糖及び甘味類/(砂糖類)/車糖/上白糖」
参考:文部科学省 食品成分データベース「砂糖及び甘味類/(砂糖類)/ざらめ糖/グラニュー糖」
グラニュー糖と上白糖はどちらが甘い?甘さとコクの違い

グラニュー糖はクセのないすっきりした甘さ、上白糖はまろやかでコクのある甘さが特徴です。
種類 | 甘さの印象 | コクの感じ方 |
グラニュー糖 | すっきり淡白 | 控えめ |
上白糖 | まろやか | 感じやすい |
コーヒーや紅茶にすっきりした甘さを足したいときはグラニュー糖、お菓子や料理にコクを出したいときは上白糖、という選び方ができます。
甘さの感じ方は風味や使用する料理によっても変わるため、単純な強弱ではなく、仕上げたい味で選ぶとよいでしょう。
グラニュー糖と上白糖の価格を比較するときのポイント

グラニュー糖と上白糖の販売価格は、店舗やブランド、容量、販売時期によって異なります。そのため、どちらが安いかは一概にいえません。
価格を比較するときは、袋の販売価格だけでなく、100g当たりの単価を確認しましょう。100g当たりの単価は、次の計算式で求められます。
100g当たりの単価(円)=商品の価格(円)÷内容量(g)×100
たとえば、次の2商品を比較するとします。
商品 | 内容量 | 価格 | 100g当たりの単価 |
商品A | 1,000g | 300円 | 30円 |
商品B | 700g | 250円 | 約36円 |
袋の価格は商品Bのほうが安いものの、100g当たりでは商品Aのほうが割安です。
ただし、砂糖は価格だけでなく、用途も考えて選ぶ必要があります。煮物や普段の料理に幅広く使いたい場合は上白糖、洋菓子やジャム、コーヒーや紅茶に使いたい場合はグラニュー糖が選択肢になります。
価格差が小さい場合は、100g当たりの単価だけでなく、作りたい料理や使用頻度に合わせて選びましょう。
料理によって変わる?グラニュー糖と上白糖の使い分け

グラニュー糖と上白糖は、料理で目指す仕上がりによって選び分けると使いやすくなります。
ここでは、グラニュー糖が向く料理、上白糖が向く料理、そして焼き色など、料理に役立つ砂糖の性質を順に整理します。
グラニュー糖が向く料理
グラニュー糖は、素材の色や香りを活かし、すっきりした味に仕上げたい料理や飲み物に向いています。
主な使用例は、次のとおりです。
- ジャムや果実のシロップ煮
- スポンジケーキやクッキーなどの洋菓子
- コーヒーや紅茶
- ホイップクリーム
- 透明感を残したいシロップ
ジャムや果実のシロップ煮では、果物の色や香りを邪魔しにくいのが利点です。コーヒーや紅茶では、飲み物の香りを残しながら、すっきりした甘さを加えられます。
角砂糖は、グラニュー糖を一定の形に固めたものです。1個当たりの重量が表示されている商品なら、飲み物に加える砂糖の量を調整しやすくなります。
上白糖が向く料理
上白糖は、まろやかな甘さやコク、しっとり感を加えたい料理に向いています。
主な使用例は、次のとおりです。
- 煮物
- 照り焼き
- すき焼き
- 普段のおかずの味つけ
- 蒸しパン
- カステラなどの菓子類
煮物や照り焼きでは、しょうゆやみりんなどの調味料と合わせやすく、コクのある味に仕上がります。菓子類に使うと、グラニュー糖を使った場合より、しっとりした食感に仕上がることがあります。
和食から菓子作りまで幅広く使いたい場合は、上白糖が使いやすいでしょう。
料理に役立つ砂糖の性質
砂糖には、甘みを加える以外にも、料理の仕上がりを整えるさまざまな働きがあります。
代表的なものが、糖とたんぱく質を一緒に加熱したときに焼き色や香りが生まれる「メイラード反応」です。パンやホットケーキ、クッキー、カステラなどの香ばしい焼き色に関係しています。
このほか、砂糖には次のような働きがあります。
- メレンゲの泡を安定させる
- 肉や卵をやわらかく仕上げる
- ジャムにとろみをつける
- 餅菓子を固くなりにくくする
- 食品を腐りにくくする
- 油脂の酸化を抑える
迷ったときの選び方早見表
どちらを使うか迷ったときは、目指す仕上がりから逆算すると選びやすくなります。料理の方向性に合わせて選んでみてください。
仕上げたいイメージ | おすすめ |
素材の色や香りをそのまま活かしたい | グラニュー糖 |
すっきりした甘さに仕上げたい | グラニュー糖 |
透明感のあるシロップ・ジャムにしたい | グラニュー糖 |
コーヒーや紅茶の香りを残しながら甘さを加えたい | グラニュー糖 |
まろやかでコクのある甘さを出したい | 上白糖 |
しっとりした食感に仕上げたい | 上白糖 |
照りを出したい | 上白糖 |
しょうゆ・みりんと合わせて煮物の味を整えたい | 上白糖 |
グラニュー糖と上白糖は代用できる?分量調整の目安

グラニュー糖と上白糖は、基本的にお互いに代用できます。ただし、同じ計量スプーン1杯でも重さが異なるため、レシピの分量がグラムで示されている場合は、同じ重さになるように量って置き換えるようにしましょう。
それぞれの計量スプーン1杯当たりの重さの目安は、次のとおりです。
種類 | 小さじ1杯 | 大さじ1杯 |
上白糖 | 約3g | 約9g |
グラニュー糖 | 約4g | 約12g |
※商品や計量方法によって差が出るため、正確に量りたい場合はキッチンスケールを使用しましょう。
また、グラニュー糖と上白糖では、風味や水分量、結晶の大きさが異なります。代用する際は、次の点にも注意が必要です。
- グラニュー糖を上白糖に替えると、甘さにコクが加わりやすい
- 上白糖をグラニュー糖に替えると、すっきりした甘さになりやすい
- 焼き菓子では、食感や焼き色、しっとり感が変わることがある
- 煮物や飲み物は、味を確認しながら調整しやすい
- 製菓では途中で分量を調整しにくいため、レシピ指定の砂糖を使うのが確実
普段の煮物や飲み物であれば、手元にある砂糖で代用できます。ただし、仕上がりが重視される洋菓子では、砂糖の種類と重量をレシピに合わせることをおすすめします。
ほかの砂糖とはどう違う?三温糖や黒糖などを比較

家庭で使う砂糖は、グラニュー糖や上白糖だけではありません。三温糖や黒糖、粉砂糖なども、それぞれ風味やコク、用途、成分が異なります。
まずは代表的な3種類を表で見比べます。
種類 | 見た目 | 風味 | 向く用途 |
三温糖 | 黄褐色 | コクのある甘さ | 煮物・佃煮 |
黒糖 | 濃い茶色〜黒 | 強いコクと風味 | 黒蜜・お菓子 |
粉砂糖 | 白い粉状 | すっきり | デコレーション・アイシング |
氷砂糖 | 透明な大きな結晶 | クセのない穏やかな甘さ | 梅酒・果実酒・果実シロップ |
さとうきび由来の砂糖 | 淡褐色〜茶色(商品による) | 原料由来の風味(黒糖より穏やかな商品もあり) | 煮物・和菓子・飲み物 |
てんさい由来の砂糖 | 白〜淡褐色(商品による) | 商品により異なる | 料理・飲み物など幅広く |
三温糖はコクのある黄褐色の砂糖
三温糖は、上白糖やグラニュー糖の結晶を取り出した後に残る糖液を、繰り返し煮詰めてつくる砂糖です。黄褐色で、独特のコクがあります。
加熱を繰り返すうちにカラメルのような色がつき、黄褐色に仕上がります。独特のコクがあるため、煮物や佃煮など、しっかりした味つけの料理に向いています。
黒糖はミネラルを多く含む含蜜糖
黒糖(黒砂糖)は、上白糖やグラニュー糖に比べて、カリウムやカルシウムなどを多く含む砂糖です。さとうきびのしぼり汁をそのまま煮詰めてつくる「含蜜糖(糖蜜を分けずに含んだままの砂糖)」だからです。
可食部100g当たりの主な成分は、次のとおりです。
成分 | 含有量 |
灰分(食品に含まれる無機質の総量を示す項目) | 3.6g |
カリウム | 1,100mg |
カルシウム | 240mg |
鉄 | 4.7mg |
一方、上白糖やグラニュー糖は灰分が0で、ミネラルはほとんど含まれていません。黒糖は濃い風味を活かして、黒蜜やお菓子づくりに使われます。
参考:文部科学省 食品成分データベース「砂糖及び甘味類/(砂糖類)/黒砂糖」
粉砂糖はグラニュー糖を細かくした砂糖
粉砂糖は、グラニュー糖を細かく砕いて粉状にした砂糖です。
粒が細かく、生地やクリーム、菓子の表面になじみやすいのが特徴です。
洋菓子の表面にふりかけるデコレーションや、アイシング(砂糖と卵白などを混ぜた飾り)づくりに使われます。
氷砂糖は大きな結晶でゆっくり溶ける砂糖
氷砂糖は、グラニュー糖を原料に、時間をかけて結晶を大きく成長させた砂糖です。直径数mmから数cm程度の透明な結晶で、ショ糖の純度が高く、ゆっくり溶けるのが特徴です。
ゆっくり溶ける性質は、梅酒や果実酒、果実シロップ作りで活かされます。時間をかけて糖が溶け出すことで、果実のエキスが抽出されやすくなるとされています。
クセのない甘さで、果実本来の風味を残しやすいのも特徴です。
さとうきび由来の風味を生かした砂糖
さとうきび由来の砂糖には、原料糖を用い、原料由来の風味や色を残すように仕上げた商品があります。製法や精製度は商品によって異なるため、色や風味、含まれる成分にも幅があります。
黒糖より風味が穏やかな商品もあり、煮物や和菓子、飲み物など幅広く使えるのが特徴です。
用途や好みに合わせて、パッケージの名称・原材料名・商品説明を確認して選びましょう。
てんさい由来の砂糖は商品によって色や風味が異なる
てんさい(砂糖大根)は、日本では主に北海道で栽培される砂糖の原料です。てんさい由来の砂糖には、精製した白い砂糖や、糖蜜由来の色や風味を残した商品などがあります。
オリゴ糖(善玉菌を助け、腸を整える糖類 ) の有無や含有量は商品によって異なります。色や風味も一様ではないため、原材料名や栄養成分表示、商品説明を確認して選びましょう。
グラニュー糖と砂糖の違いに関するよくある質問

最後に、グラニュー糖と上白糖の保存方法やカロリー、製菓・パン作りでの使い方について、よくある疑問に答えます。
砂糖に賞味期限はありますか?
砂糖は長期保存しても品質が変化しにくく、賞味期限の表示を省略できる食品です。ただし、開封後は湿気やにおい移りを防ぐため、密閉して保存しましょう。
一方、黒糖は、時間がたつと色が濃くなったり風味が落ちたりすることがあります。黒糖は早めに使い切るとよいでしょう。
固まった砂糖をやわらかく戻す方法はありますか?
固まった砂糖は、水分を少し補うことでやわらかく戻せます。砂糖が固まる主な原因は水分の蒸発です。特に上白糖は、表面に糖液をかけているため、固まりやすい傾向があります。
戻し方には、次のような方法があります。
- ビニール袋に入れ、霧吹きで少量の水をかけて口を留め、数時間置く
- 固まった砂糖と食パンを同じ容器に入れ、一晩置く
いずれも、固まった砂糖に少量の水分を補い、ほぐす方法です。
グラニュー糖と上白糖でカロリーは違いますか?
グラニュー糖と上白糖のカロリーは、ほとんど変わりません。可食部100g当たりで比べると、上白糖は391kcal、グラニュー糖は394kcalです。
差はごくわずかで、主に水分量の違いによるものです。どちらを使っても、カロリー面で大きな差は出にくいといえます。
製菓用のグラニュー糖はふつうのものと違いますか?
製菓用のグラニュー糖には、一般的なグラニュー糖より粒を細かくした商品があります。
粒が細かく生地になじみやすいため、きめ細かく仕上げたいお菓子づくりに向いています。
粒の大きさや原材料などは商品によって異なるため、パッケージの表示を確認してください。
パン作りにはどちらの砂糖が向いていますか?
パン作りには、グラニュー糖と上白糖のどちらも使用できます。ただし、レシピによって生地の配合が調整されているため、安定した仕上がりを求める場合は、指定された砂糖を使いましょう。
グラニュー糖を使うと、クセの少ないすっきりした甘さに仕上がります。上白糖を使うと、まろやかな甘さが加わり、パンによってはしっとりした食感に仕上がります。
別の砂糖で代用する場合は、計量スプーンではなく、重さを量って置き換えてください。
グラニュー糖と上白糖の原料は何ですか?
グラニュー糖と上白糖は、どちらも主にさとうきびまたはてんさい(砂糖大根)を原料に作られています。日本では、さとうきびは沖縄県や鹿児島県(南西諸島)で、てんさいは北海道で栽培されています。
精製後はどちらもショ糖を主成分とする白い砂糖となり、原料による成分の差はごくわずかです。原料が気になる場合は、パッケージの原材料名や原料原産地表示を確認しましょう。
「甘しゃ糖」はさとうきび由来、「てん菜」や「てんさい糖」はてんさい由来を示します。一方、「原料糖」は、さとうきびまたはてんさいから作られる砂糖の原料を指します。その表記だけでは原料作物を特定できないため、原料原産地表示や商品説明も併せて確認してください。
まとめ
グラニュー糖と砂糖(上白糖)は、ショ糖の純度や製法、風味、向く料理に違いがあり、狙いに合わせて選び分けると料理が仕上げやすくなります。押さえておきたい要点は、次の3つです。
- 成分・製法:グラニュー糖は純度が高くサラサラ、上白糖は糖液でしっとり
- 甘さと使い分け:すっきり仕上げるならグラニュー糖、コクを出すなら上白糖
- 代用:料理では風味を確認しながら調整できるが、製菓では重さを量り、レシピ指定の砂糖を優先する
グラニュー糖や上白糖などを選ぶ際は、用途に加えて容量や価格も確認しましょう。ロピアでさまざまな砂糖を見比べ、作りたい料理やお菓子に合う一品を探してみてください。
※本記事は情報提供を目的としており、掲載内容の正確性・完全性・最新性について保証するものではありません。ご利用にあたっては、ご自身の判断と責任にてお願いいたします。
※商品価格や品揃えは店舗・仕入れ状況により異なります。
