にんにくの食べ過ぎで体調不良に?おなら・体臭・口臭が気になるときの症状別対処法

フリーランスライター&Web編集者。北海道在住。絶賛子育て中で、まもなく2児のパパになります。料理は完全に妻任せですが、三度の飯より食べるのが大好きです!仕事の時間が自由な強みを活かし、スーパーへの買い出しと食材選びには毎回同行して食のプロデューサー気取りで楽しんでいます。作る側だけでなく、食べる側・買う側の視点も交えながら、おいしいものに関する情報を発信中です。
「スタミナをつけよう」とにんにく料理をたっぷり食べた翌日、胃のむかつきが気になることはありませんか。
強い体臭・口臭や、おならのにおいが気になって落ち着かないこともあるでしょう。だるさや微熱まで感じると、にんにくの食べ過ぎと関係があるのか不安になることもあります。
この記事では、食生活♥♥ロピアが、にんにくはどのくらいで食べ過ぎになるのか、症状別の対処法、においの抑え方、繰り返さないための食べ方を解説します。
にんにくの食べ過ぎによる不調を和らげたい方は、ぜひ参考にしてください。
にんにくの食べ過ぎで起こる主な症状は?

にんにくの食べ過ぎで起こりやすい不調は、大きく以下の3つに分けられます。
症状の系統 | 主な症状の例 |
胃腸の不調 | 胃のむかつき、胸焼け、胃の痛み、お腹のゆるさ |
におい | 口臭、体臭、おならのにおい |
アレルギー反応(まれ) | 発疹、かゆみ、肌の赤みなど |
にんにくは、通常の食事で使う量であれば、多くの人にとって安全とされています。ただし、一度に多く食べると胃腸に負担がかかり、人によって不調が出ることがあります。
各症状の現れ方には個人差があり、いつも起こるとは限りません。気になる不調がどの系統にあたるかを把握すると、後の章の対処法を選びやすくなります。
にんにくは1日どのくらいで食べ過ぎになる?

にんにくの適量には個人差がありますが、目安となる量があります。
ここでは、大人向けに目安を紹介し、体調に合わせて量を調整する考え方を整理します。
大人の目安は1日2〜3片程度
にんにくを食べる量は、大人で1日2〜3片程度が一つの目安とされています。
「片」とは、にんにく1玉がいくつかに分かれた一つひとつのかけらを指します。たとえば青森県産の福地ホワイトのような大玉では、1玉あたり4〜6片に分かれます。
2〜3片は、品種や大きさによって差はあるものの、炒め物やスープに使う量としてイメージしやすい目安です。料理によっては香りづけ程度に1片だけ使う方法もあります。
参考:農林水産省 東北農政局「にんにく」
消化機能には個人差がある
にんにくの適量は人によって違うため、自分の体調に合わせて加減することが大切です。
同じ量を食べても、胃腸への負担の感じ方は人によって異なります。
胃腸が弱い人や体調がすぐれないときは、目安より少なめにすると安心です。毎日続けて食べるなら、量を控えめにすることを意識しましょう。
にんにくの食べ過ぎで不調が出る主な原因

にんにくを食べ過ぎたときの不調には、にんにくに含まれる刺激成分が関係しているとされています。
ここでは、刺激成分アリシンによる胃腸への刺激と、強い成分が腸内環境に与える影響という2つの面から原因を整理します。
アリシンが胃腸を刺激する
にんにくの食べ過ぎで起こる不調の一因は、刺激成分のアリシンにあると言われています。
アリシンは、にんにく特有のにおいに関わる刺激成分です。にんにくを多く食べると、胃腸に負担がかかり、むかつきや胸焼けにつながることがあります。
アリシンは、にんにくを刻んだりすりおろしたりするときに生じます。空腹のまま生のにんにくを大量に食べると、胃腸が刺激を受けやすいと言われています。
刺激成分が腸内のバランスに影響することがある
もう一つの原因として、にんにくの刺激成分が腸内のバランスに影響することがあると言われています。
なぜなら、アリシンには殺菌作用があるとされ、その働きが腸内のバランスにも関わると考えられているからです。
腸内環境が乱れると、おならのにおいやお腹の不快感につながることがあると言われています。ただし、どの程度影響するかには個人差があり、必ずしも不調が出るわけではありません。
気になる場合は、後の章で紹介する食べ方の工夫を試してみてください。
【症状別】胃腸の不調への対処法

にんにくの食べ過ぎで胃腸の不調が出たときは、胃腸を休めて水分をとり、安静に過ごすのが基本です。
ここでは、胃のむかつきや吐き気、胃の痛み、お腹のゆるさがあるときの過ごし方を症状別に整理します。
胃のむかつき・吐き気があるとき
胃のむかつきや吐き気を感じたときは、まず胃を休めることが基本です。
にんにくを食べ過ぎたあとに胃のむかつきがある場合は、消化に負担がかかっている可能性があります。
胃を休めるための過ごし方として、次のことを意識してみてください。
- 無理に食べず、症状が落ち着くまで様子を見る
- 食べるならおかゆなど消化のよいものにする
- 脂っこいものや刺激物は避ける
胃の痛みを感じるとき
胃の痛みがあるときは、安静にして胃腸への刺激を減らすことが大切です。なぜなら、にんにくの刺激成分が胃に負担をかけている場合があるからです。
体を締めつけない服装で横になり、ゆっくり休むようにしましょう。飲めそうであれば、白湯など刺激の少ない飲み物を少しずつとるのも一つの方法です。
コーヒーや香辛料など刺激の強いものは、痛みが落ち着くまで控えめにしましょう。痛みが強い場合や長く続く場合は、早めに医療機関に相談してください。
お腹がゆるいとき
お腹がゆるいときは、水分をこまめにとることを心がけてください。下痢が続くと体の水分が失われやすく、脱水につながることがあるためです。
常温の水や経口補水液を、少しずつ数回に分けてとると、体に負担がかかりにくくなります。
食事は消化のよいものを選び、冷たいものや脂っこいものは控えましょう。症状が長引くときや、つらさが強いときは、自己判断せず医療機関に相談してください。
にんにくの食べ過ぎによる体臭・口臭を抑えるには?

にんにくのにおいは、口の中に残る成分だけでなく、体内に吸収された成分が呼気や汗として出ることもあります。そのため、食べ物・飲み物の工夫と口の中のケアを組み合わせることが大切です。
ここでは、にんにくの食べ過ぎによる体臭・口臭を抑えるのに有効とされる方法を紹介します。
食べ物や飲み物でにおいを抑える
にんにくのにおいは、食べ物や飲み物の工夫で抑えやすくなると言われています。
人と会う前に、家にあるもので試せる工夫として、次のものがあります。
- 食前や食事中に牛乳を飲む
- ヨーグルトを食事と一緒にとる
- 食後にりんごをかじる
- 緑茶をゆっくり飲む
いずれもにおいを完全に消すものではありませんが、備えとして取り入れやすい方法です。
にんにく臭は生理的な臭気とされる
にんにくを食べた後の一時的な呼気のにおいは、一般的な口臭とは区別して考えられています。
そもそも口臭の80%以上は口の中に原因があるとされ、主な原因は舌苔(ぜったい・舌の表面につく白い付着物)と歯周病です。
口臭の主要な原因物質は、揮発性硫黄化合物(においのもとになる硫黄を含むガス)とされています。にんにく臭のように食べ物によって一時的に出るにおいは、舌苔や歯周病が主な原因となる口臭とは分けて考える必要があります。
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「口臭の原因・実態」
舌の清掃で口の中を整える
口の中に残ったにんにくのにおいを抑えるには、歯みがきや舌の清掃で口内を清潔に保つことも大切です。
一般的な口臭予防では、舌苔を取り除く舌清掃が有効とされています。
やわらかい専用ブラシで舌の表面をやさしく清掃すると、においのもとを減らしやすくなります。強くこすると舌を傷つけることがあるため、力を入れすぎないようにしましょう。
歯みがきとあわせて口の中を整えると、にんにくのにおいが気になるときの備えになります。
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「口臭の治療・予防」
にんにくの食べ過ぎでおならが増えたときの対処法

にんにくを食べ過ぎたあとにおならが増えたり、においが気になったりする場合は、腸内で生じるガスが関係している可能性があります。
ここでは、腸内環境を整える食べ方を、発酵食品と食物繊維の2つの面から整理します。
発酵食品で腸内環境を整える
おならのにおいが気になるときは、発酵食品を食生活に取り入れる方法があります。
理由は、腸内にはおよそ1,000種類・100兆個の腸内細菌が生息し、その中で善玉菌の割合を増やすことが大切とされているためです。
ふだんの食事に取り入れやすい発酵食品には、次のものがあります。
- ヨーグルト
- 納豆
- みそ
- ぬか漬け
食事全体のバランスを見ながら、無理のない範囲で取り入れてみてください。
食物繊維を適量とって腸内環境を整える
食物繊維を適量とることは、腸内環境を整える食生活の一部として役立ちます。なぜなら、食物繊維は小腸で消化されず大腸まで達し、腸内細菌に利用される食品成分とされているためです。
食物繊維は、多くの日本人に不足しているといわれる成分です。野菜や海藻、いも類などに多く含まれます。
ちなみに、にんにく(りん茎・生)には可食部100gあたり食物繊維総量6.2gが含まれます。毎日の食事に、食物繊維を含む食材を少しずつ足してみてください。
参考:文部科学省 食品成分データベース「にんにく/りん茎/生」
にんにくの食べ過ぎで医療機関の受診を考えたい症状

にんにくの食べ過ぎによる不調は、多くの場合、時間の経過とともに落ち着いていくとされています。ただし、症状が強かったり長引いたりするときは、自己判断で様子を見続けず、早めに医療機関に相談することが大切です。
次のような症状があるときは、医療機関の受診を検討しましょう。
- 胃の痛みが強く、横になっても和らがない
- 嘔吐が繰り返し続き、水分もとれない
- 下痢が2〜3日以上続く、または便に血が混じる
- 発疹・かゆみ・顔や口の腫れ・息苦しさがある
- 発熱やだるさが数日たっても改善しない
とくに、発疹・かゆみ・腫れ・息苦しさといった症状は、アレルギー反応の可能性があると言われています。アレルギーが疑われる場合は、無理に様子を見ず、症状が出たタイミングで医療機関に相談してください。
また、薬を服用中の方や持病のある方は、食べ過ぎによる不調かどうかの判断が難しいことがあります。気になる症状があるときは、かかりつけ医に相談しましょう。
にんにくの食べ過ぎを防ぐ食べ方の工夫

にんにくによる不調やにおいは、ふだんの食べ方をひと工夫することで起こりにくくできます。ここでは、取り入れやすい3つの食べ方を整理します。
加熱してから食べる
にんにくは、加熱してから食べると刺激をやわらげやすくなります。生のにんにくは刺激を感じやすいことがあるため、胃腸が気になる人は加熱して食べると負担を抑えやすくなるためです。
炒め物やスープ、ホイル焼きなどでしっかり火を通すと、香ばしさも出て食べやすくなります。
生のすりおろしやみじん切りをたっぷり使う料理は、量を控えめにすると安心です。加熱の方法を変えるだけでも、胃腸への負担を減らしやすくなります。
空腹時の生食を避ける
空腹のときに生のにんにくをたくさん食べるのは避けるようにしましょう。
何も入っていない胃に刺激の強い生のにんにくが入ると、負担がかかりやすいと言われているからです。
ごはんやおかずと一緒に食事の中でとると、胃腸への刺激を抑えやすくなります。
とくに朝の空腹時や飲酒時に、生のにんにくを大量に食べるのは控えましょう。少し意識を変えるだけで、翌日の不調を防ぎやすくなります。
一度に食べる量を減らす
たくさん食べるのではなく、一度に食べる量を減らすのも取り入れやすい工夫です。大人の目安が1日2〜3片程度とされ、適量はその人の消化機能によって変わるためです。
たとえば、にんにくを多く使う料理が続かないようにし、1回の食事で食べる量を少なめにすると、胃腸への負担を抑えやすくなります。
家族で食べるときも、子どもや胃腸の弱い人には少なめにするなど、量を加減してみてください。
にんにくの食べ過ぎに関するよくある質問

ここでは、にんにくの食べ過ぎやにおいに関する疑問をQ&A形式で整理します。
にんにくのにおいはどのくらい続きますか?
においの続く時間には個人差があり、はっきりした基準はありません。食べた量や体質、調理法によって変わると言われています。
人と会う予定があるときは、食べる量を控えめにし、前の章で紹介したにおい対策も組み合わせましょう。
にんにくの食べ過ぎで微熱が出ることはありますか?
にんにくの食べ過ぎが微熱の原因になるかどうかは、はっきりとは分かっていません。
発熱には体調やほかの要因が関わることも多いため、自己判断は禁物です。微熱やだるさが続いて心配なときは、早めに医療機関に相談するようにしてください。
子どもはにんにくを食べても大丈夫ですか?
子どもがにんにくを食べてよいかについて、明確な年齢の基準はありません。
子どもは消化機能が発達の途中にあるため、与える場合は少量から始め、加熱したものを食べさせて様子を見ましょう。
心配な場合や体調に変化があるときは、かかりつけの医療機関に相談してください。
にんにくのサプリメントはとり過ぎになりますか?
にんにくのサプリメントは成分が濃縮されていることがあり、とり過ぎに注意が必要です。とくに、にんにくサプリの摂取で出血リスクが高まる可能性があります。
ワルファリン(血を固まりにくくする薬)などの抗凝固薬を飲んでいる人や、手術の予定がある人は、医療機関に伝える必要があるとされています。また、HIV感染症の治療に使われるサキナビルなど、一部の薬の効果を妨げる可能性もあります。
薬を服用中の方は、サプリの利用前に医療機関に相談するようにしてください。
黒にんにくは普通のにんにくと違いますか?
黒にんにくは、白いにんにくを高温・高湿度で3〜4週間ほど熟成させたものです。
独特のにんにく臭がやわらぎ、そのまま食べやすいのが特徴です。
ただし、にんにくであることに変わりはないため、食べ過ぎには気をつけて適量を意識してください。
妊娠中ににんにくを食べても大丈夫ですか?
料理に使う程度のにんにくは、一般的な食品として食事に取り入れられている一方、健康食品の多くは健康な成人を対象としており、妊婦や子ども、高齢者、病気のある人は注意が必要とされています。
とくに、妊娠中や授乳中のサプリメントの使用などの安全性は、ほとんど分かっていないとされています。
サプリの利用を考えるときや不安があるときは、医療機関に相談してください。
にんにくと一緒に食べないほうがよいものはありますか?
にんにくと特定の食べ物の組み合わせについて、一律に体に悪いとする公的な基準はありません。ただし、にんにくを刺激の強い香辛料やお酒と一緒に大量にとると、胃腸の負担が大きくなりやすいと言われています。
胃腸が気になるときは、香辛料やお酒と一緒に大量にとるのは控えましょう。
ただし、体調不良があるときは、食べ合わせよりも食べる量や胃腸への負担を優先して考えましょう。
まとめ
にんにくは、量や食べ方に気をつければ、毎日の料理に取り入れやすい食材です。食べ過ぎて不調が出たときは、胃腸を休めて水分をとり、加熱や食べ方の工夫で繰り返さないようにすることが大切です。
この記事の要点を振り返ります。
- 適量を意識する(大人で1日2〜3片程度・個人差あり)
- 症状が出たら胃腸を休めて水分をとり、つらいときは医療機関へ
- 加熱する・空腹時の生食を避ける・一度に食べる量を減らす
毎日の料理に欠かせないにんにくは、新鮮なものを選ぶと香りも豊かで、加熱しても風味を楽しめます。
ロピアの売場では、毎日の料理に使いやすいにんにくを取り扱っています。店舗や仕入れ状況によって品揃えは異なるため、店頭で確認してみてください。
※本記事は情報提供を目的としており、掲載内容の正確性・完全性・最新性について保証するものではありません。ご利用にあたっては、ご自身の判断と責任にてお願いいたします。
※商品価格や品揃えは店舗・仕入れ状況により異なります。
