春雨の原料は?緑豆春雨やマロニーとの違いを徹底解説

フリーランスライター&Web編集者。北海道在住。絶賛子育て中で、まもなく2児のパパになります。料理は完全に妻任せですが、三度の飯より食べるのが大好きです!仕事の時間が自由な強みを活かし、スーパーへの買い出しと食材選びには毎回同行して食のプロデューサー気取りで楽しんでいます。作る側だけでなく、食べる側・買う側の視点も交えながら、おいしいものに関する情報を発信中です。
スーパーで春雨を買おうとしたとき「緑豆春雨」「国産春雨」と種類がいくつも並んでいて、何がどう違うのか迷った経験はありませんか。マロニーやビーフンとの違いも曖昧で、カロリーや栄養が気になる方も多いはずです。
じつは春雨の原料はでんぷんで、その種類によって食感や向く料理が変わります。
この記事では、『食生活♥♥ロピア』が春雨の原料や種類ごとの違い、カロリー・栄養・グルテンの有無、太りにくい食べ方までまとめて解説します。
春雨の原料や選び方を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
春雨の原料

春雨の原料は緑豆やじゃがいも、さつまいもなどから取れるでんぷんと水で、小麦粉は使いません。そのため、グルテンは含まれていません。ここでは、原料となるでんぷんの種類によって食感や向く料理が変わる仕組みを、中国産と国産に分けて解説します。
- 緑豆でんぷん(中国産に多い)
- じゃがいものでんぷん(国産に多い)
- さつまいものでんぷん(国産に多い)
緑豆のでんぷんから作る中国産春雨
中国産の春雨には、もやしの原料にもなる小さな緑色の豆「緑豆(りょくとう)」のでんぷんを主原料にしたものが多くあります。パッケージに「緑豆春雨」と書かれているものが、これにあたります。
緑豆でんぷんを使った春雨は、コシが強く煮崩れしにくいと言われているのも特徴です。長時間加熱しても形が残りやすいため、煮込み料理と相性がよいとされています。
買い物のとき、パッケージに「緑豆」と表示されていれば、緑豆でんぷんを主原料とした春雨だと判断できます。原材料表示を確認すると、作りたい料理に合う春雨を判断しやすくなります。
じゃがいも・さつまいもから作る国産春雨
日本で作られる春雨の多くは、じゃがいも(馬鈴薯)やさつまいもから取れるでんぷんを主原料としています。パッケージに「馬鈴薯でん粉」と書かれているのは、じゃがいものでんぷんを指します。
日本国内での春雨の製造は昭和初期に始まったとされ、身近な原料であるいも類のでんぷんが使われてきました。いものでんぷんから作る春雨は、やわらかく味が染みやすいと言われています。
「緑豆」も「馬鈴薯」も原料のでんぷんを示す表記です。どちらのでんぷんかを見れば、食感の傾向をつかむ手がかりになります。
春雨の原料はどう加工される?製造工程を紹介

春雨は、でんぷんを練って型から押し出し、茹でてから冷凍・乾燥させる工程を経て仕上がります。ここでは、でんぷんが細い麺の形になり乾物として完成するまでの流れを、前半と後半に分けて解説します。
- でんぷんに熱湯を加えてかくはんし団子状に練る
- 型の小さな穴から押し出して細い麺にする
- 麺を茹でる
- 冷凍して解凍する
- 乾燥させて仕上げる
でんぷんを熱湯で練って型から押し出す
製造の前半では、でんぷんに熱湯を加えてかくはんし、団子状に練り上げます。熱湯を使うのは、でんぷんに火を通してまとまりのある生地にするためです。
練り上げた生地は、小さな穴がたくさん開いた型(器具)から押し出します。押し出すことで、生地が細い麺の形になるのが特徴です。
穴の大きさによって麺の太さが変わるため、この工程で春雨の太さが決まります。太めの春雨も細めの春雨も、押し出しに使う型の違いによって作り分けられます。
茹でたあと冷凍・乾燥させて仕上げる
押し出して麺の形にしたものは、茹でてから冷凍し、解凍したうえで乾燥させて仕上げます。
麺を凍らせると内部に細かな空洞ができ、調理のときに味が染み込みやすくなるとされています。この空洞が、春雨ならではの味のなじみやすさを生み出す一因です。
こうして完成した春雨は、曲げても折れにくいほどのコシがあります。乾物として長く保存でき、必要な分だけ使えるのも特徴です。
緑豆春雨と国産春雨の原料の違いや向いている料理

中国産に多い緑豆でんぷんを主原料とする春雨と、国産に多いいものでんぷんを主原料とする春雨では、食感や向く料理が変わります。ここでは、原料の違いが食感と用途にどうつながるのかを表と種類ごとの説明で整理します。
種類 | 主な原料 | 食感の特徴 | 適した料理 |
緑豆春雨(中国産に多い) | 緑豆でんぷん | コシが強く煮崩れしにくい | スープ・鍋 |
国産春雨 | じゃがいも・さつまいものでんぷん | やわらかく味が染みやすい | サラダ・炒め物 |
緑豆春雨はスープや鍋に向いている
スープや鍋料理には、緑豆春雨が向くと言われています。緑豆でんぷんを主原料とする春雨は、コシが強く煮崩れしにくい性質があるためです。
長時間煮込む料理でも形が残りやすく、加熱してもぷつぷつと切れにくいと言われています。鶏がらスープや辛みのある鍋のように、しっかり火を通す料理と相性がよいです。
煮込み料理には緑豆春雨を選ぶと、コシのある食感を保ちやすくなります。原料に注目して選ぶことで、料理に合った食感を楽しめます。
国産春雨はサラダや炒め物に向いている
サラダや炒め物には、国産春雨が向くと言われています。いものでんぷんを主原料とする春雨は、やわらかく味が染みやすい性質があるためです。
短時間の調理でも味がなじみやすく、ドレッシングやタレと合わせる料理に使いやすいです。和え物のように、味を素早く含ませたい料理にも向いています。
各製造業者は、料理に合わせた春雨を開発してきました。用途に応じて原料や太さの違う春雨が作られているため、料理に合わせて選ぶと使い分けやすくなります。
春雨の原料をマロニー・ビーフン・しらたき・くずきりと比較

見た目が似ていても、原料や配合はそれぞれ異なります。ここでは、春雨とマロニー・ビーフン・しらたき・くずきりの原料の違いを表と種類ごとの説明で整理します。売場で似た乾物が並んでいても、原料を知れば選び分けられます。
食材名 | 主な原料 | 代表的な料理 |
春雨 | 緑豆・じゃがいも・さつまいものでんぷん | スープ・サラダ・鍋 |
マロニー | じゃがいもでんぷん・コーンスターチ | 鍋料理 |
ビーフン | うるち米 | 焼きビーフン・スープビーフン |
しらたき | こんにゃく芋 | すき焼き・煮物 |
くずきり | くず粉 | 和菓子・鍋料理 |
マロニー|じゃがいもでんぷんとコーンスターチ
マロニーは、じゃがいものでんぷんとコーンスターチ(とうもろこしから取れるでんぷん)を原料とした食品です。春雨と同じくでんぷんを使いますが、配合が異なります。
食感の面では、もちもちとした弾力があり鍋料理に使われることが多いとされています。加熱してもコシが残りやすく、煮込む料理と合わせやすい食品です。
見た目は春雨とよく似ていますが、原料の配合が違うため食感に差が出ます。売場で迷ったときは、パッケージの原材料表示を見ると区別しやすくなります。
ビーフン|うるち米の米粉
ビーフンは、うるち米(ふだん主食として食べる米)を原料とする米粉から作られた麺です。でんぷんを原料とする春雨とは、そもそも原料が異なります。
米から作られるため、米ならではの風味があり焼きビーフンやスープビーフンに使われるのが特徴です。炒めても煮ても使いやすく、料理の幅が広い麺とされています。
透き通った春雨と違い、ビーフンは白っぽい色合いをしています。
しらたき|こんにゃく芋
しらたきは、こんにゃく芋を原料とした食品です。でんぷんを原料とする春雨とは異なり、こんにゃく特有の弾力があります。
しらたきは水分が多く、カロリーの低い食材として知られています。食品成分データベースによると、しらたきは100gあたり7kcalとされています。すき焼きや煮物に使われることが多く、味を含ませて楽しむ料理と相性がよい食材です。
見た目は細い糸状で春雨に似ていますが、原料も食感もまったく異なります。弾力のある歯ごたえが、しらたきならではの持ち味です。
くずきり|くず粉
くずきりは、くず粉(くずという植物の根から取れるでんぷん)を原料とした食品です。春雨と同じくでんぷんを使いますが、原料となる植物が異なります。
くずきりは、つるんとした食感で和菓子や鍋料理に使われるのが特徴です。冷やして黒蜜をかける和菓子としても、鍋の具材としても親しまれています。
同じでんぷん由来でも、くず粉を使うくずきりは春雨とは食感が異なります。
緑豆春雨のカロリー・炭水化物・栄養成分を整理

春雨のカロリーは、乾燥した状態と茹でた状態で大きく変わります。ここでは、緑豆春雨のカロリーや炭水化物、食物繊維の量を、状態ごとの数値や他の主食との比較で整理します。数値は「乾燥」「ゆで」の状態を明記したうえで見ていきます。
乾燥した状態と茹でた状態でカロリーは大きく変わる
乾燥した緑豆春雨は100gあたり344kcalですが、茹でた状態では100gあたり78kcalです。茹でると水分を吸って重量が増えるため、同じ100gでもカロリーが大きく変わります。
状態 | カロリー(100gあたり) | 炭水化物 | 食物繊維 |
乾燥 | 344kcal | 87.5g | 4.1g |
ゆで | 78kcal | 20.6g | 1.5g |
参考:文部科学省 食品成分データベース「緑豆はるさめ/乾」
参考:文部科学省 食品成分データベース「緑豆はるさめ/ゆで」
乾燥のまま数値を見ると高く感じられますが、実際に食べるのは茹でた状態のため、ゆでの数値で比べるのが目安になります。乾燥時の数値だけで判断しないことがポイントです。
茹でた春雨を白米やパスタと比較
茹でた緑豆春雨は100gあたり78kcalで、主食として食べる白米やパスタと同じ重量で比べると低めです。
食品名 | 状態 | カロリー(100gあたり) |
緑豆春雨 | ゆで | 78kcal |
白米 | 炊飯 | 156kcal |
パスタ | ゆで | 150kcal |
ただし春雨の主成分は炭水化物で、たんぱく質やビタミンは少ないため春雨だけでは栄養が偏りやすいという点があります。カロリーの低さだけで主食を置き換えるのではなく、おかずと組み合わせて食べることが大切です。
緑豆春雨は食物繊維がやや多い
緑豆春雨には、食物繊維(体の中で消化されにくい成分)が含まれています。含有量は乾燥100gあたり4.1g、ゆで100gあたり1.5gです。
でんぷんを主原料とする麺類のなかでは、白米やパスタと比べて食物繊維がやや多いと言われています。とはいえ野菜ほどの量ではありません。
そのため、春雨だけで一日分の食物繊維を補うのは難しく、野菜や豆類など、食物繊維を含む食材と組み合わせて食べるのがおすすめです。
春雨は太る?カロリーと食べ方から考える

春雨は茹でた状態なら低カロリーですが、食べる量や調理法によって摂取カロリーは増えます。ここでは、量の目安や調理法、組み合わせといった太りにくい食べ方を解説します。カロリーや栄養の特徴を踏まえて食べ方を選ぶことが大切です。
パッケージの1食分を目安にする
春雨の1食分は、パッケージに記載された量を目安にするのが基本です。商品ごとに目安量が示されているため、表示に従うと調整しやすくなります。
乾燥した春雨は、茹でると3〜4倍に膨らむと言われています。少なめに感じる量でも、茹でるとかさが増えるのが春雨の特徴です。
そのため、乾燥時の見た目だけで量を判断しないことが大切です。乾燥した状態のまま多めに準備すると、茹でたときに量が増えすぎることがあります。
油や調味料の使いすぎに気をつける
春雨そのものは低カロリーでも、炒め油やドレッシング、タレなどを多く使うと、料理全体のカロリーが大きく増えます。調理に使う油や調味料の量が、全体のカロリーを左右します。
蒸したりスープにしたりと、油を控えた調理法を選ぶと全体のカロリーを抑えやすいです。
春雨サラダのように味付けが濃くなりやすい料理では、ドレッシングの量を控えると、カロリーを調整しやすくなります。調理法と味付けの両方に目を向けることが大切です。
たんぱく質と野菜を組み合わせる
春雨の主成分は炭水化物で、たんぱく質やビタミン・ミネラルは多くありません。そのため、他の食材と組み合わせて栄養バランスを整えることが大切です。
肉・魚・卵・豆腐などのたんぱく質と、野菜を一緒に摂ると、栄養バランスが整いやすく満足感も得やすくなります。春雨だけで一食を済ませないことがポイントです。
- 鶏むね肉と野菜のスープ春雨
- 豆腐と小松菜の春雨炒め
- 卵とほうれん草の春雨スープ
具材を加えると、栄養バランスを整えやすくなり、食べごたえも出ます。
【料理別】春雨の種類で選び分ける早見表

作りたい料理に合わせて原料の異なる春雨を選ぶと、仕上がりが変わります。ここでは、料理ごとに向く春雨の種類と選ぶ理由を早見表と各料理で整理します。春雨は和食から中華料理、韓国料理まで幅広く使われています。
料理名 | おすすめの種類 | 選ぶ理由 |
スープ・鍋 | 緑豆春雨 | コシが強く煮崩れしにくい |
サラダ・マリネ | 国産春雨 | やわらかく味が染みやすい |
炒め物 | 国産春雨 | 短時間で味がなじむ |
和え物 | 国産春雨 | 味を素早く含ませやすい |
チャプチェ | 太めの春雨 | もちもちしてタレと絡みやすい |
スープ・鍋には緑豆春雨を選ぶ
スープや鍋料理には、緑豆春雨を選ぶのがおすすめです。緑豆春雨はコシが強く煮崩れしにくいため、長時間加熱する料理に向くと言われています。
鶏がらスープやキムチ鍋のように、しっかり煮込む料理でも形を保ちやすいのが特徴です。煮込んでもぷつぷつと切れにくく、最後まで麺の食感を楽しめます。
先に別の具材を煮てから春雨を加えると、加熱しすぎを防ぎやすくなります。鍋の締めに加えるのも使いやすい方法です。
サラダ・和え物には国産春雨を選ぶ
やわらかく味が染みやすい国産春雨は、サラダや和え物に向くと言われています。ドレッシングやポン酢で和える料理と合わせやすい種類です。
短時間の調理でも味がなじむため、手早く仕上げたいときの時短につながるのも利点です。茹でて冷ますだけで、味を含みやすい状態になります。
きゅうりやハムなどの具材と合わせると、彩りもよくなります。冷やして食べる料理と相性がよい春雨です。
チャプチェには太めの春雨を選ぶ
韓国料理のチャプチェに使われるのは、太めの春雨です。さつまいもでんぷんを原料にしたものが多いと言われています。
太めの春雨は、もちもちした食感で甘辛いタレと絡みやすいのが持ち味です。しっかりした食べごたえがあり、炒め合わせる料理に向いています。
原料や太さは商品ごとに異なるため、パッケージの表示を確認して選ぶと使いやすくなります。チャプチェ用として売られている春雨を選ぶのも一つの方法です。
春雨に関するよくある質問

春雨の原料や名前の由来、保存や調理に関する疑問のうち、本編で扱いきれなかった内容を補足します。買い物や調理の場面で役立つ内容をまとめました。
春雨の名前の由来は何?
春雨の名前は、茹でたときの見た目に由来するとされています。茹でると透き通った細い糸のようになり、春の雨を思わせる姿から名づけられたと言われています。
春雨の賞味期限はどのくらい?
賞味期限は事業者が科学的根拠に基づいて設定するため、商品ごとに異なるのでパッケージの表示を確認してください。
開封後は湿気を避けて保存し、早めに使い切るのがおすすめです。密閉できる容器や袋に移すと、湿気を防ぎやすくなります。
春雨を戻しすぎたときはどうする?
春雨を戻しすぎたときは、水気をよく切ってから調理に使うと扱いやすくなります。水分が多いままだと味がぼやけやすいため、水気をしっかり切っておくのがおすすめです。
戻しすぎた春雨は、炒め物やスープに加えると、無駄なく使い切れます。
春雨とフォーは何が違う?
春雨とフォーは原料が異なる食品です。春雨はでんぷんが原料で、フォーは米粉が原料という違いがあります。
本編で扱ったビーフンも米粉から作られますが、フォーは平たい形状のベトナム料理の麺です。同じ米粉でも、形や使われる料理に違いがあります。
春雨にたんぱく質は含まれている?
緑豆春雨にはたんぱく質が含まれますが、量はごくわずかです。乾燥100gあたり0.2g、ゆで100gあたり0gで、主成分は炭水化物のためたんぱく質は他の食材から補うのが基本です。
肉・魚・卵・大豆製品などを一緒に摂ると、たんぱく質を補いやすくなります。春雨を主菜がわりにせず、副菜や汁物として使うと組み合わせやすくなります。
ダイエット中は緑豆春雨と国産春雨のどちらがよい?
緑豆春雨と国産春雨は、カロリーや糖質の観点で大きな差はありません。そのため、どちらか一方が明確に優れているとは言いにくいのが実情です。茹でた緑豆春雨は100gあたり78kcalで、いずれも主成分は炭水化物です。
種類を選ぶことよりも、油や調味料の量、たんぱく質や野菜との組み合わせといった食べ方のほうが重要です。作りたい料理に向く種類を選び、食べ方を工夫することがポイントです。
まとめ
春雨の原料や種類ごとの違い、カロリー・栄養・グルテンの有無、太りにくい食べ方まで解説しました。原料を知ると、料理に合わせた選び方や食べ方が見えてきます。
- 春雨は緑豆・じゃがいも・さつまいもなどのでんぷんが原料で、小麦粉は使わないため、グルテンはふくまれない
- 種類によって食感や向く料理が変わる
- 茹でた状態なら低カロリーだが、食べ方や組み合わせが大切
ロピアでも緑豆春雨や国産春雨など、各種の春雨をご用意しています。ぜひロピアの売場で、料理に合わせてお好みの春雨を選んでみてください。
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