コーヒー豆の種類一覧|アラビカ・ロブスタ・モカ・マンデリンの違いと選び方

フリーランスライター&Web編集者。北海道在住。絶賛子育て中で、まもなく2児のパパになります。料理は完全に妻任せですが、三度の飯より食べるのが大好きです!仕事の時間が自由な強みを活かし、スーパーへの買い出しと食材選びには毎回同行して食のプロデューサー気取りで楽しんでいます。作る側だけでなく、食べる側・買う側の視点も交えながら、おいしいものに関する情報を発信中です。
「コーヒー豆の種類が多くて違いが分からない」「モカやマンデリン、ゲイシャは何を表すの?」「酸味や苦味の好みに合う豆を選びたい」と迷っていませんか。
結論からいうと、一般に流通するコーヒー豆の植物上の種類は、アラビカ種とカネフォラ種の2つが中心です。カネフォラ種は「ロブスタ」とも呼ばれます。一方、ゲイシャはアラビカ種内の品種、モカやマンデリンは産地・銘柄、浅煎りや深煎りは焙煎度を表す名称です。
この記事では、『食生活♥♥ロピア』が植物上の種類、代表的な栽培品種、売場で見かける産地・銘柄を一覧で整理します。
酸味が少ない豆、苦味やコクが強い豆、香りを楽しめる豆など、好みに合う商品を選びたい方は参考にしてください。
コーヒー豆の種類は大きく2つ

植物上の分類で見ると、飲用目的で広く流通しているコーヒー豆は、主にアラビカ種とカネフォラ種の2つです。カネフォラ種は、一般にロブスタとも呼ばれています。
ただし、コーヒー豆の商品には、植物上の種だけでなく、栽培品種、産地・銘柄、精製方法、焙煎度なども表示されます。名前が何を表しているのかを先に整理しておきましょう。
表示例 | 分類 | 表しているもの |
アラビカ | 植物上の種 | コーヒーノキの種類 |
カネフォラ・ロブスタ | 植物上の種 | コーヒーノキの種類 |
ゲイシャ・ブルボン | 栽培品種・系統 | アラビカ種内の品種や系統 |
ブラジル・コロンビア | 産地 | 生産国 |
モカ・マンデリン | 産地・銘柄 | 特定の国や地域に由来する名称 |
ウォッシュド・ナチュラル | 精製方法 | 収穫後に果実から生豆を取り出す方法 |
浅煎り・中煎り・深煎り | 焙煎度 | 生豆を加熱した度合い |
ストレート・ブレンド | 配合 | 単一の産地か複数の豆を合わせた商品か |
たとえば、「パナマ産ゲイシャ・ウォッシュド・浅煎り」という商品を見てみましょう。パナマは産地、ゲイシャは栽培品種、ウォッシュドは精製方法、浅煎りは焙煎度を表します。
「ブラジルと深煎りのどちらがよいか」「ゲイシャとナチュラルのどちらが高品質か」という比較はできません。名称が示している項目が異なるためです。
コーヒー豆を選ぶ際は、まず産地・銘柄と焙煎度を確認し、さらに詳しく比べたい場合に栽培品種や精製方法を見ると整理しやすくなります。
【一覧】代表的なコーヒー豆の種類

ここでは、日本国内の商品で見かける代表的な産地・銘柄を一覧で紹介します。味は焙煎度や精製方法によっても変わるため、表に記載した特徴は一般的な傾向です。
産地・銘柄名 | 主な生産地 | 一般的な味の傾向 | 向いている方 |
ブラジル | ブラジル | 酸味と苦味のバランスがよく、ナッツのような香ばしさを感じやすい | 飲みやすい豆から試したい方 |
コロンビア | コロンビア | 穏やかな酸味とコクがあり、全体のバランスを取りやすい | ブラックでもミルク入りでも飲みたい方 |
グアテマラ | グアテマラ | 香り、酸味、コクを感じやすく、甘い余韻を持つ商品もある | 香りとコクの両方を求める方 |
コスタリカ | コスタリカ | 明るい酸味とすっきりした後味を持つ商品が多い | 爽やかな味を好む方 |
ホンジュラス | ホンジュラス | 穏やかな酸味と甘みを感じやすい | 強い苦味を避けたい方 |
メキシコ | メキシコ | 軽い酸味とやわらかな飲み口を持つ商品がある | 軽めのコーヒーを好む方 |
エチオピア | エチオピア | 花や果実を思わせる華やかな香りが出やすい | 香りやフルーティーさを楽しみたい方 |
モカ | エチオピア・イエメン | 果実のような酸味、甘み、独特の香りを感じやすい | 個性的な香りを試したい方 |
ケニア | ケニア | はっきりした酸味と力強い香りを持つ商品が多い | 明るい酸味を好む方 |
キリマンジャロ | タンザニア | 豊かな香りと酸味、コクを感じやすい | 香りと酸味を楽しみたい方 |
マンデリン | インドネシア・スマトラ島 | 酸味が穏やかで、深いコクやスパイスを思わせる香りが出やすい | 苦味やコクを好む方 |
トラジャ | インドネシア・スラウェシ島 | 厚みのあるコクと穏やかな酸味を持つ商品がある | 重厚な味を好む方 |
ブルーマウンテン | ジャマイカの指定地域 | 酸味、甘み、苦味、香りの調和を感じやすい | バランスを重視する方 |
ハワイコナ | ハワイ島コナ地区 | 爽やかな酸味と香り、まとまりのある味を持つ | 軽やかで香りのよい豆を求める方 |
パプアニューギニア | パプアニューギニア | 穏やかな酸味とコクを感じる商品が多い | 中南米産以外のバランス型を試したい方 |
ベトナム産ロブスタ | ベトナム | 強い苦味と香ばしさ、厚みが出やすい | ミルク入りや濃いコーヒーを好む方 |
初めてコーヒー豆を選ぶ場合は、中煎りのブラジルまたはコロンビアが試しやすい候補です。
モカ、マンデリン、ブルーマウンテンが示す産地や地域の範囲はそれぞれ異なります。次の章で、国名・地域名・銘柄名の違いを整理します。
コーヒー豆の産地名・地域名・銘柄名はどう違う?

コーヒー豆の商品名には、国名のほかに「特定の地域名」や「銘柄名」が使われています。同じ国の豆でも、栽培地域や標高が違えば風味はまったくの別物。そのため、好みの味を見つけるには、国名だけでなく細かい表記までチェックするのがおすすめです。
- 国名:ブラジル、コロンビアなど
- 地域名:ブルーマウンテン、ハワイコナなど。国全体ではなく、限られた特定の生産エリアを指す
- 銘柄名:マンデリン、モカなど、産地や由来を示す流通上の名前(例:モカ=エチオピアやイエメン産)
表記が変われば、豆の産地やブレンド具合も変わります。同じブラジル産でも違いは明確です。
- ブラジル:生産国名のみ
- ブラジル・セラード:特定の生産地域まで限定
- ブラジルブレンド:ブラジル産をベースにした配合豆
植物上の種類は主にアラビカ種とカネフォラ種

飲用目的で広く栽培・流通しているコーヒー豆は、アラビカ種とカネフォラ種の2つが中心です。
植物上の種 | 別名・表示例 | 一般的な味の傾向 | 主な使われ方 |
アラビカ種 | アラビカ、Arabica | 香り、酸味、甘みを感じやすい | レギュラーコーヒーやストレート商品 |
カネフォラ種 | ロブスタ、Robusta | 苦味が強く、厚みや香ばしさが出やすい | インスタントコーヒーやブレンド |
アラビカ種|香りや産地ごとの違いを楽しみやすい
アラビカ種は、世界各地で広く栽培されているコーヒーノキの種です。ブラジル、コロンビア、エチオピア、タンザニアなど、多くの生産国で栽培されています。
