おせちの意味は?いくら・かまぼこ・ごまめ等の由来をわかりやすく解説

フリーランスライター&Web編集者。北海道在住。絶賛子育て中で、まもなく2児のパパになります。料理は完全に妻任せですが、三度の飯より食べるのが大好きです!仕事の時間が自由な強みを活かし、スーパーへの買い出しと食材選びには毎回同行して食のプロデューサー気取りで楽しんでいます。作る側だけでなく、食べる側・買う側の視点も交えながら、おいしいものに関する情報を発信中です。
おせちの意味は?いくら・かまぼこ・ごまめ等の由来をわかりやすく解説
お正月におせちを囲んでいると、子どもに「この黒いお豆はなに?」「なんでエビが入ってるの?」と聞かれて、うまく答えられなかった経験はありませんか。
普段は何気なく食べているおせちも、一品ごとに昔の人の願いが込められた縁起物です。
この記事では、『食生活♥♥ロピア』がおせち料理の由来や重箱の意味、定番食材に込められた願いを解説します。
おせちの意味を知ってお正月の食卓をもっと楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。
おせち料理とは?名前の由来と食べる意味

おせち料理は、その名前や食べる意味に長い歴史が刻まれています。ここでは「おせち」という言葉の語源から、正月に食べる意味、そして日持ちする料理が中心になっている背景まで、順を追って解説します。
「御節供」が語源
おせちの語源は「御節供(おせちく)」です。もともとは、季節の変わり目に神様へ食べ物を供える行事食を指していました。
古くは、季節の節目である五節句に神様へ供えた料理全般が「おせち」と呼ばれていました。
季節の変わり目に邪気を払い、無病息災や豊作を願うために行われる伝統的な年中行事のこと。
- 1月7日:人日(じんじつ)の節句(七草の節句)
- 3月3日:上巳(じょうし)の節句(桃の節句 / ひな祭り)
- 5月5日:端午(たんご)の節句(菖蒲の節句 / こどもの日)
- 7月7日:七夕(たなばた)の節句
- 9月9日:重陽(ちょうよう)の節句(菊の節句)
その後、節日のなかでも正月の供え物が重視され、正月料理を主に「おせち」と呼ぶようになりました。
参考:農林水産省「おせちは一年の幸を願う料理。おせちを知って作ってみよう!」
年神様へ供えた料理を家族でいただく
正月は、豊作や幸福をもたらすとされる年神様を家庭へ迎える行事です。おせちは、年神様へ供えた後、家族で分けて食べる料理でした。
神様へ供えたものを人もいただくことを「神人共食(しんじんきょうしょく)」と呼びます。年神様と食事をともにすることで、福を招き、災いを遠ざけると考えられていました。
現在は供え方や食べ方が変化したものの、家族で新年を祝い、一年の幸福を願う役割は受け継がれています。
一年の幸せと無病息災を願う料理である
おせちは、一年の幸せや無病息災を願って食べる縁起担ぎの料理です。一品ごとに、家族の幸福を祈る気持ちが託されています。
願いを表すために使われているのが、語呂合わせや食材の形・色です。
- 語呂合わせで縁起の良い言葉にかける
- 食材の形や色でめでたさを表す
- 神様へのお供えを通して幸せを祈る
正月料理は江戸時代に庶民の間へ広まり、重箱に詰める形式などを経て、現在のおせち料理へ発展したとされています。成立時期や経緯には諸説があります。
三が日の台所休めでもある
おせちを年末に用意する背景には、年神様を迎える正月に煮炊きを慎む習わしがありました。また、日持ちしやすい料理を用意し、料理を担う人が正月に休めるようにする暮らしの知恵でもあります。
伝統的なおせちに濃いめの味付けや酢を使う料理が多い背景には、保存性を高める工夫がありました。ただし、味付けだけで保存できる期間は判断できません。市販品は表示された保存方法と期限に従い、手作り品は冷蔵庫で保存してください。
おせちの重箱に込められた意味

おせちを重箱に詰めるのは、「めでたさを重ねる」という縁起担ぎのためとされています。箱を積み重ねる形に、幸せを重ねていく願いが込められています。
段ごとに詰める料理には、おおよその目安があります。地域や家庭によって詰め方やお重の数は異なりますが、現代では三段重や二段重など、家族の人数に合わせた重箱も広く使われています。
