はちみつに賞味期限はないって本当?開封後の正しい保存方法と便利な使い道を紹介

フリーランスライター&Web編集者。北海道在住。絶賛子育て中で、まもなく2児のパパになります。料理は完全に妻任せですが、三度の飯より食べるのが大好きです!仕事の時間が自由な強みを活かし、スーパーへの買い出しと食材選びには毎回同行して食のプロデューサー気取りで楽しんでいます。作る側だけでなく、食べる側・買う側の視点も交えながら、おいしいものに関する情報を発信中です。
棚の奥から出てきたはちみつの賞味期限が切れていて、捨てるべきか使えるのか迷った経験はありませんか。
はちみつは、もともと腐りにくい性質を持つ食品ですが、品質が永久に保たれるわけではありません。期限切れのはちみつを使えるかどうかは、経過年数だけでは判断できません。商品の種類や開封状況、保存状態も確認する必要があります。
この記事では、『食生活♥♥ロピア』がはちみつの賞味期限の意味やラベルの見方、開封後の保存方法、期限切れを判断する基準を解説します。
自宅にあるはちみつを使うか迷ったときに、判断する際の参考にしてください。
はちみつの賞味期限は「ない」と言われる理由

はちみつが「賞味期限がない」と言われるのは、腐りにくい特性を持っているためです。ここでは、はちみつが腐りにくい仕組みと、法律上の賞味期限表示の関係を解説します。
糖度が高く水分が少ない
はちみつが腐りにくいのは、糖度が高く水分が少ないためです。食品の保存性には、単純な水分量だけでなく、水分活性も関係します。
食品に含まれる水分のうち、微生物が増殖に利用できる水分の程度を示す指標のこと
はちみつでは、糖分が水分を強く抱え込んで水分活性が低くなるため、細菌やカビが利用できる水分が少なくなります。適切に保存されていれば、微生物が増殖しにくい食品です。
弱酸性で微生物が繁殖しにくい
はちみつで微生物が繁殖しにくいのは、弱酸性であるためです。はちみつの保存性には、高い糖濃度に加え、pH(酸性・アルカリ性の程度を示す数値)が低い弱酸性の性質が関係しています。
細菌の多くは中性に近い環境で活発に増え、酸性に傾くと活動が抑えられます。そのため、弱酸性のはちみつの中では細菌が繁殖しにくくなるという仕組みです。
ただし、開封後に水分や異物が入ると、保存性が損なわれる可能性があります。
市販の容器包装には原則として賞味期限の表示が必要
市販の容器包装に入ったはちみつには、原則として賞味期限の表示が必要です。腐りにくい食品であっても、製造者が品質を保持できる期間を科学的・合理的に判断して賞味期限を設定します。
はちみつ類の表示に関する公正競争規約(業界の自主的なルール)でも、賞味期限は製造業者が自社製品について判断し、決めるとされています。
一般的な賞味期限は充填後1~3年が目安
はちみつの一般的な賞味期限は、充填後(容器に詰めてから)1〜3年が目安です。
ただし、採蜜源(ミツバチが蜜を集める花)や水分量、充填方法、容器、品質管理などは商品ごとに異なるため、1〜3年はすべての商品に共通する期限ではありません。
使用する際は、パッケージに記載された期限を優先してください。
賞味期限と消費期限はどう違う?

賞味期限と消費期限の違いは、賞味期限が「おいしく食べられる期限」であり、消費期限が「安全に食べられる期限」である点です。食品の期限表示には、おもにこの2種類があります。
項目 | 賞味期限 | 消費期限 |
意味 | おいしく食べられる期限 | 安全に食べられる期限 |
対象の食品 | 傷みにくい食品(はちみつ・缶詰・スナック菓子など) | 傷みやすい食品(弁当・サンドイッチ・生菓子など) |
期限を過ぎたら | すぐに食べられなくなるわけではない | 食べないようにする |
共通の前提 | 未開封かつ表示どおりに保存した場合の期限 | 未開封かつ表示どおりに保存した場合の期限 |
おいしさの目安が賞味期限
おいしさの目安となるのが、賞味期限です。賞味期限とは、パッケージなどに書かれている方法で保存した場合に、品質が十分に保持されると認められる期限を指します。
比較的傷みにくい食品に表示されるため、期限を過ぎた時点で直ちに腐敗するわけではありません。
ただし、期限を過ぎてから時間がたつほど、香りや味、色などは変化しやすくなります。期限を大幅に過ぎた食品の安全性まで、一律に保証する表示ではありません。
